富樫 聖夜
KADOKAWA/エンターブレイン ¥ 626 (2015-10-15) |
富樫 聖夜
KADOKAWA/エンターブレイン ¥ 626 (2015-05-15) |
●目覚めたら、見知らぬ男と結婚してました。記憶を巡るサスペンスラブロマン。
目覚めた時、リイファは花嫁衣裳を着ていた。
そして目の前には「忘れたの? 僕たち結婚したばかりじゃないか」と優しく語る花婿姿の美貌の男が――。
そう、なぜかリイファは記憶を失くしていた。
取り戻す手がかりは、黒い男。彼の足跡を追うため、名ばかりの夫・シェイと旅に出たリイファだが、
この夫、異常なほど嫉妬深くて……!? 記憶のない間に何があったの?
→普段は、ティーンズなラブな小説を書かれている作家さん。
設定は面白いと思ったのですが、如何せん展開が早すぎて。
ヒロインの記憶を取り戻すために、目の前に当たられる黒い男を追って、次々と街を渡り歩き、そこで取り戻した記憶で小さな活躍をしていく…。ヒロインがヒーローを好きになる過程は、なんとなく分かりました。顔も良くて頼りになれば好きにもなるだろう。
しかし、ヒーロー。うん、いつの間にこんなにヒロインを好きになったんだ、こやつ。
ヒーロー目線一人称は最後にちょろっとあるのですが、うーん。それだけ?
場面展開が早すぎて、登場人物になじむ前に終了…そんなお話でした。
サスペンスもサスペンスという程でもなく。わりと早い段階で展開がよめてしまったのが残念。
ヒロインがお仕事をしている姿が格好良かったのが、乙女系ラノベでは珍しい。
もう少し、できる女ヒロインの活躍を見たかったかな。
月の魔法は恋を紡ぐ 〜特殊な嗜好はハタ迷惑!-〜(ビーズログ文庫) /富樫聖夜
●幼児性愛病者(ロリコン)は滅びろ――!!子供の姿で愛されちゃった美女の変愛ファンタジー!
誰もが羨む美貌のリーフィアは、10歳の誕生日、
変質な魔法使いによって成長が止まる魔法をかけられてしまった!
――そう、彼は、幼児性愛病者(ロリコン)だったのだ!!
新月の晩だけ元に戻れるものの、18歳になっても子供姿のリーフィアは、
魔法を解除すべく王宮の魔術師に会いに行く。
しかし、そこで出会った王子様にやたらと好かれてしまい!?まさか、王子(あなた)もロリコンなの――!?
月の魔法は恋を紡ぐ 〜魅惑の舞踏会は嫉妬の嵐!〜(ビーズログ文庫)/富樫聖夜
●見た目は子ども、中身は18歳。抱きついたら――犯罪(ダメ)ですか?
子ども姿で愛されちゃった変愛ファンタジー第2弾!
幼児性愛病者(ロリコン)の魔法を完全に解くことができず、
10歳の子供と18歳の大人姿の二重生活をしながら王宮に勤めるリーフィア。
ロリコン疑惑の王子エーヴェルトの膝抱っこはもはや日常茶飯事だ。
ある日、同盟国ガジスの王子と王女が親善のため来訪。
王女は以前からエーヴェルトに熱をあげていたが、
幼い王子はリーフィア(子供ver.)に懐いてしまう!!
そこに舞踏会が催され……!?
→1巻のラストがそもそも、いかにも「続く!」という感じで終わっていたのが頂けなかったかな。
すっきり1巻で終わって、続編が決まってから、2巻で伏線を…という感じにしていたら、綺麗だったのに。
こちらも普段は艶っぽいお話を得意にされている作家さん。
わりと王道な路線ですが、ギャグとシリアスのバランスが…。
1巻ではギャグよりとみせて、2巻でシリアスよりに話をふってしまったので、どちらに照準をあわせて読めばいいのか、若干戸惑いました。
ヒロインの「ロリコンは滅びろ!」という決め台詞は大好きなのですがね。
1巻では何を考えているのか分からなかった王子が、2巻では、何を考えているのか、ちょろっと、内面を吐露する描写が出てきましたね。
絶世の美女設定のヒロイン、好物です。
でも挿し絵の子供Ver.がかわいすぎるので、王子ではないですが、読者的にも、子供のままでもういっそいいのではないかと思っております。
2巻で投げられた伏線が複雑すぎて、きっと次の巻だけでは回収切れないだろうな…ということで、この後も数巻続きそうなので、いい感じにお話が盛り上がることを期待しています。